最近話題の多剤耐性菌

  1. 多剤耐性アシネトバクター
    アシネトバクターは、自然界で土、水に存在し、通常では感染症を起こさないが免疫機能が低下した時、肺炎などを引き起こす細菌。
  2. MDM1遺伝子を持つ多剤耐性大腸菌
    大腸菌は膀胱炎などの原因菌と成る為、免疫機能が低下していない一般人にも拡大する可能性があります。
  3. KPCという抗生物質分解酵素を持つ多剤耐性肺炎球菌。

いずれも海外から流入したと思われ、多剤耐性アシネトバクターは、東南アジア、中国、韓国渡航者から、MDM1遺伝子を持つ多剤耐性大腸菌は、インドから、KPCという抗生物質分解酵素を持つ多剤耐性肺炎球菌は、ニューヨークの病院から転院した患者から発見されています。
新型流行性肺炎(サーズ)や新型インフルエンザのように、交通事情の発達で耐性菌も世界各地から短期間の内に入ってきます。
我々医師は、常に新しい情報を確認し、可能な限り耐性菌を作らないよう、又拡散しないよう努力することも求められて来ています。

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