最近加わったワクチン

①ヒブワクチン

ヘモフィルスインフルエンザb型菌(Haemophilus infulenzae Type b)に対するHibワクチン。「インフルエンザ」という言葉を含んでいるので紛らわしいですが、インフルエンザウィルスとはまったく関係ない細菌です。
乳児期の髄膜炎の55%がHib感染症といわれています。日本では毎年600人が発症し、死亡したり、後遺症を残す子供が100人以上います。WHOの推奨により、欧米では、すでに定期接種に組み込まれ、髄膜炎の発症が激減しています。
1歳までの発症が多いので、できるだけ早く接種すべきです。5歳以上では、感染者がほとんどないので接種不要です。

②小児用肺炎球菌ワクチン

肺炎の原因菌である肺炎球菌。小児では、髄膜炎、中耳炎の原因菌にも成ります。ヒブワクチンと併用すれば、細菌性髄膜炎をほとんど、インフルエンザワクチンと併用すれば肺炎の発症を軽減できます。
有効期間は長いと考えられます。(発売後間もないのでデータがそろっていませんが、成人では接種後5年間有効です。)

③子宮頸癌ワクチン

子宮の入り口(頸部)にできる癌は、女性の癌の中では、乳癌に次いで多く、特に20~30代女性では、発症するすべての癌の中で1位となっています。
原因はほぼ100%ヒトパピローマウィルス感染によります。性交渉によって感染し、すべての女性の80%が感染するありふれたウィルスですが、運が悪いと癌化してしまいます。
従って、性交渉のない小児期に接種する事が効果的です。

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