子供の風邪

子供は、大人に比べ抵抗力や体力が劣ります。
また、集団生活が多く、風邪がうつりやすい環境で生活しています。
風邪をひいた時は、病院へ行き、適切な処置を受けてください。

子供の風邪とはどんな病気か

風邪という病名はありません

いわゆる「風邪」は医学的には、急性の鼻炎、咽頭炎、気管・気管支炎の総称名です。
風邪症候群という言葉はありますが、病名はありません。

原因

ウイルスが原因です。
冬期は、寒冷と乾燥状態の下で感染しやすいインフルエンザウイルス等のウイルス感染が流行します。
夏期は、高湿度を好むアデノウイルスやコンサッキー・エコー・エンテロウイルスが流行します。

また、寒さは風邪の原因ではありません。多くの研究で証明されています。

症状

鼻汁、せき、くしゃみ、痰、発熱などが主な症状です。
吐いたり、下痢をしたりといった症状がみられる時もあります。

子供の風邪の診断

鼻汁やせきといった呼吸器系の症状がみられれば、風邪症候群と診断されます。

子供の風邪の治療方法

風邪の薬はありません

風邪症候群の原因のほとんどはウイルスです。
しかし、現在ウイルスそのものへの薬は、抗インフルエンザウイルス、ヘルペス、みずぼうそう、帯状疱疹ウイルス剤以外ありません。
そのため、風邪症候群の治療は

症状薬には、抗炎症剤、去痰剤、抗ヒスタミン剤等が使用されます。
小児の二次感染として頻度の高い、肺炎球菌とインフルエンザ菌の感染を阻止するために、抗生物質を投与することがあります。
発熱も、生体防御反応であり、むしろ発熱した方が治癒しやすい場合もあります。薬は副作用も含め、患者様の症状によって使い分ける必要もありますので、風邪症状が重症化しているようであれば、医師に診せるようにしてください。

ご家庭での注意点

小児は弱い存在です

小児には以下の特徴があります。

ご両親は次の対応が必要です。

早急に受診が必要な症状

次の症状の場合は早急に医療機関に受診してください。

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